ステレオグラム(裸眼立体視画像)

更新:2020/01/08 m_kato

「と りあえず "立体画像" を試したい!」という方はこちらからお読み下さい。

目次
 ステレオグラムとは
 ステレオグラムを見るには
 練習用見本画像
 平行法用画像
 交差法用画像
 最後に
 参考サイト

ステレオグラムとは

同じ対象を左右に視 線をずらせて描いた二枚の画像を並べ、左右の目でそれぞれ別 の画像を 見ることにより、平面画像が立体的に見えるように描かれたペアの画像をス テ レオグラ ムといいます。

ステレオグラムを専用のメガネなどを使わずに立体的に見る方法を裸眼立体視(又 は単に立体視)と言います。
※ 「裸眼立体視」と呼ばれていますが、読書やPC作業用に使用する通常のメガネはつけたままで 見ます。

下図1、2は裸眼立 体視の概念図です。
図1は右目で右の画像、左目で左の画像を見る方法で、左右の目の視線が平行しているので平 行法といいます。
図2は反対に右目で左の画像、左目で右の画像を見る方法で、左右の目の視線が交差しているので交 差法と言います。
平行法用の画像と交差法用の画像では、二枚ペアの左右の画像が逆に 配置され た、各々専用の画像が使われます。
※ 逆に配置されたというのは、下図(図1,2)の場合でいうと H1はK2と、H2はK1と同じ画像、という意味です。

(図1)
(図2)
stereogram

ステレオグラムを見るには

  • まず、二枚ペアの画像の中心が両目の中間に、右目が右の絵、左目が左の絵の正面に来るように(顔 と画像が正対するように)鑑賞位置を調節します。(距離は最初は、普段ディス プレイを見る時と同程度にして下さい)見本画像はすぐ下にあります。
  • 平 行法用画像の場合は左右の目 の視線が平行になり、左目で左画像、右目で右画像が見えるように焦点を調節します。いわば「遠 くを見る視線」になるように 焦点を調節します。
  • 交 差法用画像の場合は左右の目 の視線が交差させて、左目で右画像、右目で左画像が見えるように焦点を調節します。いわば「寄 り目気味の視線」になるよう に焦点を調節します。
  • 平行法/交差法共、焦点調節が出来たら最初は画像が二重に ぼやけて見えますが、その状態で今度はぼやけた二重画像が一 つに重 なって見えるように、さらに焦点を調節します。
  • 最初は各画像上部の白い点を左右それぞれの目で見て、焦点を調節し、うまく一つに重なって見えれば、そのまま視線を下へ移動し実 際の画像を見るようにします。

練習用見本画像

下の画像(図3)で実際に立体的に見えるかどうか試して下さい。
  • 画像に正対して、画像上辺の二つの白い点をぼんやりと眺めて 下さい。
  • 二つの白点への焦点がボケて、三つに見えるようになったら、中 央の白点に両目の焦点を集中させて下さい。
うまく中央の白点に焦点が合えば、そのまま視線を少し下にずらせて、三つ並んだかのように見える画像の内の中央の画像に集中すると、黄色い球とピ ンクの円 錐が立体的に見えるはずです。
※うまく見えない時 は、画面と目との距離を前後に変えてみると見やすくなることがあります。
※ブラウザ画面をズームして画像の大きさを変えると見やすくなることがあります。
 PCの場合Controlキーを押しながら"+"、"ー"キーを押す
(又 はマウスホイールを前後回転する)こ とでズームできます。
 Control
キー を押しながら数字の"0"を押せば元の大きさに戻ります。
(図3)
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黄色い球とピンクの円錐のどちらかが手前に見えたら、とりあえず成功で す。
あなたには、球と円錐のどちらが手前に見えたでしょうか。
  • 黄色い球が手前に見えている人は、平行法での裸眼立体視の適性が有ります。
  • ピンクの円錐が手前に見える人は、交差法での裸眼立体視の適性が高いです。
図3では、球と円錐 を重ねずに描写し、普通に見ると前後関係がわからないようにしているので、平行法/交差法への適性がより表われやすくなっています。

平行法/交差法いずれにしろ立体視ができたら、次節以降での(立体視ではなく)普通に見ても前後関係がわかる画像で、実際のステレオグラムの立体 視を試し て下さい。
正しく立体視が出来ると、黄色い球体が手前に、その後ろにピンクの円錐がチェック模様のプレートに乗っているように見えます。

※一般的には、「寄り目」が得意な人は交差法、そうでない人は平行法が向いているようです。


平行法用画像

(図4)
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この画像(図4)は平方法用の画像です。先に述べた平 行法用画像を見る方法で正しく見る事ができたら、あなたの焦点調節法は 平行法画像を見るのに適しています。
もし黄色い球体がピンクの円錐にめり込んで見えるようなら、あなたは交差法用の焦点調節をしているかも知れません。
どうしてもうまく立体的に見る事ができない場合は、次の交差法 用画像を試して下さい。


交差法用画像

(図5)
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この画像(図5)は交差法用の画像です。先に述べたの交 差法用画像を見る方法で正しく見る事ができたら、あなたの焦点調節法は 交差法画像を見るのに適しています。
もし黄色い球体がピンクの円錐にめり込んで見えるようなら、あなたは平行法用の焦点調節をしているかも知れません。
どうしてもうまく立体的に見る事ができない場合は、前の平行法 用画像を試して下さい。


最後に

如何でしたでしょうか。平行法/交差法、共にうまく見られたら、あなた の焦点調節方法はステレオグラム鑑賞にとても適しています。
どちらか一方で立体画像を見る事ができた人は、平行法/交差法いずれか専用の画像でステレオグラムをお楽しみ下さい。
(人によって適正があるようで、私の場合は平行法なら簡単に見る事ができますが、交差法は苦手です)

不幸にしてどちらでもうまく見る事が出来なかった人も、下記のサイトなどを参考に訓練して挑戦してみて下さい。
※まれに焦点調節が上手く行かず軽い頭痛を感じる人もいるよう ですので、そんな場合は無理をせず、時間を置いて再挑戦してください。

参考サイト


うまく裸眼立体視ができるようになりましたら "立体視"、"ステレオグラム" などをキーワードにして pixivや googleなどで画像検索して、様々なステレオグラムをお楽しみください。


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